【送料無料】ELEGOO ABSライク3.0 8Kレジン フォトポリマー樹脂 405nm UV硬化レジン LCD 3Dプリンター用 スペースグレー 1000G
ELEGOO ABSライク3.0 8Kレジン スペースグレー 1000G レビュー
日々3Dプリンターで造形物を制作している私にとって、レジンの性能は作品のクオリティに直結する重要な要素です。今回、ELEGOO ABSライク3.0 8Kレジン フォトポリマー樹脂 405nm UV硬化レジン LCD 3Dプリンター用 スペースグレー 1000Gを試す機会を得ましたので、その使用感や仕上がりについて詳細にレビューさせていただきます。
開封から第一印象
まず、届いたパッケージはELEGOOらしいしっかりとした梱包で、安心感がありました。ボトルは1000Gと大容量で、頻繁にレジンを買い足す手間が省けるのは嬉しいポイントです。カラーは「スペースグレー」。これまでクリア系や白、黒などを中心に使用してきましたが、グレー系のレジンは、細部のディテールが確認しやすく、塗装前の下地としても適しているため、期待していました。ボトルの開けやすさや、注ぎ口の形状なども考慮されており、ストレスなく使用できる工夫が感じられました。
造形テストとディテールの再現性
早速、普段使用しているLCD 3Dプリンター(Elegoo Mars 3 Pro)で、様々な形状のテストモデルを造形してみました。特に注目したのは、8Kレジンという名称から期待される細部の再現性です。
まず、非常に細かい文字が刻まれたコイン形状のモデルを造形したところ、予想以上のシャープさで文字が再現されていました。かすれや潰れはほとんど見られず、8K解像度に対応するレジンとしての能力の高さを実感しました。
次に、複雑なディテールを持つフィギュアの一部を造形しました。指先や髪の毛の細い部分、表面のテクスチャなども、驚くほど滑らかかつ鮮明に再現されており、後処理で研磨を施すことで、より一層クオリティを高められるポテンシャルを感じました。
硬化特性と後処理
硬化時間については、推奨設定で問題なく造形できました。特に、硬化速度が速いとは感じませんでしたが、安定した硬化が得られるため、造形失敗のリスクは低いと言えるでしょう。
洗浄については、IPA(イソプロピルアルコール)での洗浄もスムーズでした。未硬化レジンがしっかり除去され、表面にベタつきが残ることもありませんでした。
二次硬化(UV硬化)後の硬度についても、ABSライクという名称の通り、ある程度の強度と靭性を兼ね備えている印象です。触った感触は、硬すぎず、かといって脆すぎることもなく、適度な弾力性も感じられます。これは、完成品の取り扱いや、後続の塗装作業において非常に有利に働きます。
表面の質感と塗装への影響
スペースグレーという色味は、造形物の表面の細かな凹凸や傷を視覚的に確認しやすいという利点があります。これは、造形後のサンディングや研磨作業において、どこを重点的に処理すべきかが把握しやすいため、作業効率の向上に繋がります。
また、塗装下地としての適性も良好です。プライマーを吹いた際の食いつきも良く、ムラなく綺麗に塗料が乗ります。グレーの下地は、白や黒の下地とは異なり、中間色として様々なカラーの発色を助ける効果も期待できます。
気泡の発生と匂い
レジンによっては、ボトルを振った際に気泡が大量に発生し、造形物に影響することがありますが、このレジンではそこまで気になる気泡の発生はありませんでした。もちろん、使用前にはしっかりとボトルを振って均一に混ぜる必要はありますが、一般的なレジンと比較して、気泡が原因で造形失敗に至るケースは少ないと考えられます。
匂いについては、やはりレジン特有の匂いはありますが、不快なほど強いものではありませんでした。換気を十分に行えば、室内での使用も問題ないレベルだと感じます。
総評
ELEGOO ABSライク3.0 8Kレジン スペースグレー 1000Gは、その高いディテール再現性、良好な硬化特性、そして使いやすい色味と質感により、非常に満足度の高いレジンでした。特に、細かいディテールを求める造形や、塗装を前提としたモデル制作には最適な選択肢の一つと言えるでしょう。1000Gという大容量も、コスパの良さを感じさせます。
このレジンを使用することで、これまで以上に繊細で高品質な3Dプリント作品を生み出すことが可能になると確信しています。細部の再現性にこだわりたい方、塗装を施すための下地として適したレジンを探している方には、ぜひ一度試していただきたい逸品です。
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