【送料無料】RESIONE 3Dプリンターレジン abs 高強度で脆くないタフレジン 光硬化可能樹脂 405nm LCD DLP MSLA 光造形3Dプリンター用uvレジン(M68 white, 1000g)
RESIONE 3Dプリンターレジン abs 高強度で脆くないタフレジン 光硬化可能樹脂 405nm LCD DLP MSLA 光造形3Dプリンター用uvレジン(M68 white, 1000g) レビュー
日々3Dプリンターによる造形とそれに使用するレジンのレビューを行っております、今回はRESIONEの「M68 white」というタフレジンについて、その使用感と特性を詳細にレビューさせていただきます。
開封と第一印象
まず、製品が届き、開封した際の第一印象は「しっかりとした梱包」でした。1000gという大容量のため、ある程度の重量感がありましたが、箱は破損もなく、レジンのボトルも傷一つありませんでした。ボトルのデザインはシンプルで、RESIONEというメーカー名と製品名、そして「M68 white」という型番が明記されています。白色のレジンであることも一目で分かり、期待感が高まりました。
テクスチャーと粘度
ボトルからレジンを注ぎ出した際のテクスチャーと粘度は、一般的なABSライクレジンと比較して、やや粘度が高い印象を受けました。しかし、それは決して扱いにくいほどではなく、むしろ適度な粘度のおかげで、造形中の垂れにくさや、ビルドプレートへの定着の良さを期待させるものでした。透明感はほとんどなく、不透明な白色です。
造形設定とテストプリント
今回のテストプリントには、定番のテストモデルである「Cali Cat」や、細部の再現性が問われる「Whale」を使用しました。使用した3Dプリンターは405nmのLCD/MSLA方式の光造形機です。
RESIONEの推奨する露光時間などを参考に、いくつかの設定値を試しました。ABSライクレジンは一般的に厚めの層で露光時間を長めに設定することが多いですが、この「M68 white」は、比較的標準的な設定でも良好な結果が得られました。
特に、底層の露光時間は慎重に調整しましたが、ビルドプレートへの定着は非常に安定しており、造形途中で剥がれるといったトラブルは皆無でした。これは、レジンの粘度とビルドプレートへの親和性が高いことを示唆しています。
造形物のクオリティとディテール再現性
テストプリントの結果、まず驚いたのは、その「強度」と「脆くなさ」という謳い文句通りの質感でした。造形物は非常にしっかりとしており、指で力を加えても簡単には折れません。ABSライクレジン特有のパリッとした脆さが軽減されており、より実用的なパーツ造形に適していると感じました。
細部の再現性も高く、Cali Catの毛並みや、Whaleのウロコのような細かいディテールも潰れることなく、シャープに再現されています。これは、レジンの粒子が細かく、光の硬化が均一に行われている証拠でしょう。
後処理について
造形後、IPA(イソプロピルアルコール)による洗浄を行いました。洗浄液への溶解性は良好で、表面に残った未硬化レジンはスムーズに洗い流すことができました。洗浄後の表面は、マットな質感で、不快なベタつきはありませんでした。
二次硬化(UVキュアリング)も行いましたが、二次硬化によってさらに強度が向上し、表面の質感もより滑らかになりました。二次硬化時間は、他のABSライクレジンと同程度で問題ありませんでした。
強度と靭性の評価
「高強度で脆くない」というキャッチフレーズは、この「M68 white」にとって非常に的確な表現だと断言できます。従来のABSライクレジンは、ある程度の強度があるものの、一点に強い力が加わるとポキッと折れてしまうことがありました。しかし、このレジンは、適度な「しなり」と「粘り」があり、衝撃に対する耐性が大幅に向上していると感じました。
例えば、落下させた際や、組み立て時に多少の力が必要なパーツなど、従来のレジンでは破損のリスクが高かった用途においても、安心して使用できるレベルです。
白色の美しさ
「M68 white」という名の通り、その白色は非常に美しく、純粋な白色という印象です。写真撮影の際にも、光の反射が綺麗で、造形物の形状を際立たせてくれます。塗装のベースとしても非常に適しており、隠蔽力の高い白色なので、下地作りを省略できる場合もあるでしょう。
まとめと総評
RESIONEの「M68 white」は、ABSライクレジンの持つ高強度という利点を維持しつつ、脆さを大幅に克服した、非常に優れたタフレジンです。細部の再現性も高く、後処理も容易なため、初心者から上級者まで、幅広いユーザーにおすすめできる製品と言えます。
特に、機能的なパーツ、プロトタイプ、あるいはある程度の物理的負荷に耐えうる造形物を作成したいと考えている方には、最適な選択肢の一つとなるでしょう。1000gという大容量も、頻繁に造形を行うユーザーにとってはコストパフォーマンスの面でも魅力的です。
一点だけ、粘度がやや高めであるため、プリンターによってはレジン供給の調整が必要になる場合も考えられますが、これは大きな問題ではありません。
総合的に見て、RESIONEの「M68 white」は、3Dプリンター用レジンの選択肢に新たな次元をもたらす、高品質で実用性の高い製品であると評価します。
上の文章は個人的な感想です。下記サイトで正確な情報をお確かめください