BASF 3Dプリンター用フィラメント Ultrafuse PET-CF-Black 2.85mm (1巻) 品番:PCF-0350B075

3Dプリンタ・材料等

BASF 3Dプリンター用フィラメント Ultrafuse PET-CF-Black 2.85mm (1巻) 品番:PCF-0350B075

BASF 3Dプリンター用フィラメント Ultrafuse PET-CF-Black 2.85mm (1巻) 品番:PCF-0350B075

BASF Ultrafuse PET-CF-Black 2.85mm (1巻) 品番:PCF-0350B075 レビュー

BASFから新しくリリースされたUltrafuse PET-CF-Black 2.85mm (1巻) 品番:PCF-0350B075を実際に使用してみた感想をレビューします。3Dプリンター用フィラメントとして、その特性と使い勝手について詳しく見ていきましょう。

第一印象とパッケージング

まず、届いたフィラメントのパッケージングは非常に堅牢で、輸送中のダメージを防ぐための配慮が感じられました。黒いPETGにカーボンファイバーが練り込まれているため、見た目にも高級感があります。リールも安定しており、取り回しの良さも期待できそうです。

造形時のフィラメントの挙動

今回のテストでは、標準的なFDM方式の3Dプリンターを使用しました。プリント設定は、メーカー推奨値を参考に、ノズル温度240℃、ベッド温度80℃で開始しました。
フィラメントの送り出しは非常にスムーズで、糸引きも少なく、安定した供給が確認できました。カーボンファイバーが配合されているため、若干の磨耗が懸念されましたが、標準的な真鍮ノズルでも特に問題なくプリントを完了させることができました。ただし、長期間の使用や高負荷がかかる場合は、硬化ノズルへの交換を検討する価値はあるでしょう。

造形物の品質と特性

Ultrafuse PET-CF-Blackの最大の特徴は、その優れた機械的強度と剛性です。カーボンファイバーの配合により、通常のPETGフィラメントと比較して格段に硬く、そして軽くなっています。
造形物は、表面に独特のマットな質感とカーボンファイバー由来の微細な粒状感があり、高級感のある仕上がりとなります。積層痕は比較的目立ちにくく、滑らかな表面を得やすい印象です。
また、耐熱性や耐薬品性もPETGの特性を維持しつつ、カーボンファイバーの添加によってさらに向上していると考えられます。

応用例と利点

このフィラメントの特性を活かせる応用範囲は非常に広いです。例えば、機能的なプロトタイピング、最終製品としての部品、治具、ドローンパーツ、カメラマウントなど、強度と軽さが求められる用途に最適です。
特に、剛性が重要な機構部品や、ある程度の衝撃に耐えうる必要があるパーツの製造において、その真価を発揮するでしょう。
また、黒色であるため、デザイン性を損なわずに様々な用途に馴染む点も利点です。

改善点と注意点

一点、注意しておきたいのは、カーボンファイバー入りのフィラメントは、ノズルを摩耗させやすいという特性があることです。前述の通り、短期間の使用や軽い負荷であれば問題ないかもしれませんが、頻繁に使用したり、高精度の造形を求める場合は、硬化鋼ノズルへの交換を強く推奨します。
また、プリント中に微細なカーボンファイバーの粉塵が発生する可能性もゼロではありません。換気の良い環境でのプリントが望ましいでしょう。

総評

BASF Ultrafuse PET-CF-Black 2.85mmは、高い強度、剛性、そして美しい仕上がりを求めるユーザーにとって、非常に魅力的なフィラメントです。PETGの扱いやすさとカーボンファイバーの高性能を兼ね備えており、3Dプリントの可能性をさらに広げてくれる素材と言えるでしょう。
機能部品やデザイン性の高い造形を目指す方には、ぜひ一度試していただきたい逸品です。価格帯はやや高めですが、その性能と仕上がりを考えれば、十二分に満足のいく結果が得られるはずです。

上の文章は個人的な感想です。下記サイトで正確な情報をお確かめください