ELEGOO 高速 PLA プラス RAPID PLA+ フィラメント (黒色*2) レビュー
3Dプリンターを趣味で始めてはや数年。様々なフィラメントを試してきましたが、今回ELEGOOの「高速 PLA プラス RAPID PLA+ フィラメント」を黒色*2で購入し、数週間にわたって集中的に使用してみました。結論から言うと、このフィラメントは期待を大きく上回る性能を発揮し、私の3Dプリンターライフに新たな可能性をもたらしてくれました。特に、これまでのPLAフィラメントでは諦めていた高速印刷の領域に踏み込めるようになった点が、何よりも大きな魅力です。
開封と第一印象
届いたパッケージは、いつものELEGOOらしいしっかりとした梱包でした。スプールは透明な袋に封入されており、中身を確認すると、黒色のフィラメントが美しく巻かれているのが見えました。スプールのラベルには、製品名、フィラメント径、重量、そして「RAPID PLA+」という特徴的な表記が確認できます。同梱されていた説明書は簡潔ながらも必要十分な情報が記載されており、特に推奨印刷温度やベッド温度、そして「30-600mm/s」という驚異的な印刷速度への対応について強調されていました。
印刷テストと驚異の高速印刷
早速、手持ちのFDMプリンターにセットして印刷テストを開始しました。まず、寸法精度±0.02mmという謳い文句がどの程度実現できているのか、定番のキャリブレーションキューブを印刷しました。結果は非常に良好で、各辺の長さ、垂直度、そしてフィレット部分の精度も申し分ありませんでした。これまで使用してきたPLAフィラメントの中では、トップクラスの精度と言えるでしょう。
そして、このフィラメントの真価が発揮されるのは、やはりその「高速印刷」への対応です。一般的に、PLAフィラメントで高速印刷を行うと、積層痕が目立ったり、糸引きが発生したり、最悪の場合は印刷失敗に繋がったりすることが少なくありません。しかし、このRAPID PLA+は、推奨印刷速度の30-600mm/sという幅広さの中で、実際に5倍速(例えば、通常60mm/sのところを300mm/s)で印刷してみましたが、驚くほど安定した印刷品質を保つことができました。
具体的には、
積層痕の低減
通常のPLAで高速印刷した場合に顕著になる積層痕が、このRAPID PLA+では格段に目立ちにくくなっていました。表面が滑らかで、まるで低速で印刷したかのような仕上がりです。これは、フィラメント自体の組成や、製造工程での工夫によるものなのでしょう。
糸引きの抑制
高速印刷の鬼門とも言える糸引きも、非常に少ない印象でした。リトラクション設定を多少調整するだけで、ほとんど気にならないレベルに抑えることができました。これは、印刷時間を大幅に短縮したいユーザーにとっては、非常に大きなメリットとなります。
形状維持能力
高速で材料が押し出されるにも関わらず、形状が崩れることなく、しっかりと造形されていました。特に、細かいディテールやオーバーハング部分でも、期待以上の結果が得られました。これは、フィラメントの流動性と硬化速度のバランスが最適化されている証拠だと感じます。
使用感と汎用性
印刷温度は、一般的にPLAよりも若干高めの200-220℃あたりが推奨されています。ベッド温度は50-60℃で、定着は良好でした。もちろん、プリンターの機種や環境によって微調整は必要ですが、一般的なFDMプリンターであれば、ほとんどの機種で問題なく使用できると感じました。
黒色という色は、どんな造形物にも合わせやすく、また発色も均一で深みがあります。光沢感も適度にあり、高級感のある仕上がりになるのも嬉しい点です。2スプールセットなので、しばらくの間は安心して使用できます。
まとめ
ELEGOOの「高速 PLA プラス RAPID PLA+ フィラメント」は、まさに「高速印刷」という名の通り、その性能を遺憾なく発揮するフィラメントでした。寸法精度、印刷品質、そして何よりも印刷速度の向上という点で、これまでのPLAフィラメントの常識を覆す体験を提供してくれます。3Dプリンターの出力を短縮したい、より複雑な形状や滑らかな表面を求めたい、といったユーザーには強くおすすめできる逸品です。特に、複数の造形物を短時間で仕上げたい方や、試作品を素早く作りたい方にとっては、ゲームチェンジャーとなる可能性を秘めていると言えるでしょう。
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