BASF 3Dプリンター用フィラメント Ultrafuse PET-Black 2.85mm (1巻) 品番:PET-0302B075

3Dプリンタ・材料等

BASF 3Dプリンター用フィラメント Ultrafuse PET-Black 2.85mm (1巻) 品番:PET-0302B075

BASF 3Dプリンター用フィラメント Ultrafuse PET-Black 2.85mm (1巻) 品番:PET-0302B075

BASF Ultrafuse PET-Black 2.85mm フィラメント レビュー

BASF Ultrafuse PET-Black 2.85mm (品番:PET-0302B075) は、3Dプリンターユーザーにとって非常に注目すべきフィラメントです。PET(ポリエチレンテレフタレート)素材をベースとしながらも、BASFが独自に開発した技術により、従来のPETフィラメントの弱点を克服し、高い実用性と造形性を両立させた製品と言えるでしょう。今回は、このUltrafuse PET-Black 2.85mm を実際に使用した感想を、1000文字程度でレビューいたします。

造形品質と物性について

まず、最も気になる造形品質ですが、Ultrafuse PET-Black は非常に優れた結果をもたらしてくれました。ノズルからの吐出は安定しており、レイヤー間の接着性も良好です。これにより、積層痕が目立ちにくく、滑らかな表面に仕上がります。特に、この「Black」という色は、単なる着色ではなく、深みのある黒色を再現しており、造形物の質感を高めてくれます。

物性面では、PET素材本来の強靭さと耐熱性が活かされています。一般的なPLAフィラメントと比較して、より高い温度に耐えることができるため、機能的な部品の造形にも適しています。また、ABSのような強度も持ち合わせており、落下などの衝撃にも強く、壊れにくい造形物を作成できます。さらに、PET素材は耐薬品性にも優れているため、特定の溶剤に触れる可能性のある用途にも安心して使用できるでしょう。

造形時の扱いやすさ

PETフィラメントというと、過去には吸湿しやすかったり、造形温度が高すぎたりと、扱いにくいイメージを持たれている方もいるかもしれません。しかし、このUltrafuse PET-Black は、その点においても改良が加えられていると感じました。適正な造形温度(一般的に240℃~260℃程度)を守り、適切な冷却を行うことで、糸引きも少なく、オーバーハングやブリッジといった複雑な形状も比較的綺麗に造形できました。

ただし、ABSと同様に、ある程度の造形温度が必要となるため、使用する3Dプリンターの性能によっては、エンクロージャーの使用を推奨します。エンクロージャーを使用することで、温度の安定性が向上し、反りや収縮といった問題を防ぐことができます。また、ベッドの定着性も良好で、適切なビルドプレート(PEIシートなど)を使用すれば、一層の安定した造形が期待できます。

用途と可能性

Ultrafuse PET-Black は、その高い強度、耐熱性、そして優れた造形性から、幅広い用途で活躍します。例えば、プロトタイピングはもちろんのこと、実際に使用する機能部品、治具、工具、さらにはインテリア小物など、様々な分野での活用が考えられます。特に、機械的な負荷がかかる部品や、ある程度の熱に晒される環境で使用する造形物には、このフィラメントの特性が非常に活かされるでしょう。

また、PET素材はリサイクル可能な素材でもあるため、環境に配慮したモノづくりを目指すユーザーにとっても魅力的な選択肢となります。BASFという信頼できるメーカーが提供する高品質なPETフィラメントとして、今後ますます多くの3Dプリンターユーザーに支持されていくことは間違いないでしょう。

総評

BASF Ultrafuse PET-Black 2.85mm は、従来のPETフィラメントのイメージを覆す、非常に完成度の高い製品です。優れた造形品質、強靭な物性、そして比較的扱いやすい造形プロセスは、初心者から上級者まで、幅広いユーザーにおすすめできます。機能性を重視した造形や、高品質な黒色の仕上がりを求める際には、ぜひ一度試していただきたいフィラメントです。

上の文章は個人的な感想です。下記サイトで正確な情報をお確かめください