3Dプリンタ用ステッピングモータドライバモジュールTMC2208 V1.2のレビュー
【送料無料】6個3DプリンタステッピングモータドライバモジュールTMC2208 V1.2は、3DプリンタコントローラマザーボードReprap MKSプルーサi3エンダー-3プロ用ヒートシンクドライバで調整可能という製品について、実際に使用してみた感想をレビューします。3Dプリンターの性能を左右する重要なパーツであるステッピングモータドライバ。今回、6個セットでお得なTMC2208 V1.2モジュールを購入し、自宅の3Dプリンターに導入してみました。
開封と外観
届いたパッケージは、簡易ながらも丁寧に梱包されており、6個のTMC2208 V1.2モジュールがそれぞれ静電気防止袋に入っていました。モジュール自体は非常にコンパクトで、表面にはヒートシンクが標準で取り付けられています。ヒートシンクの取り付けは、別途購入して自分で取り付ける手間が省けるため、非常にありがたいです。基板の作りも綺麗で、部品の配置なども問題なさそうです。
取り付けと設定
取り付けは、既存のステッピングモータドライバモジュールと交換する形で行います。マザーボードによってはピンアサインが異なる場合があるため、事前にマザーボードの仕様を確認しておくことが重要です。今回は、よく利用されるMKS Gen Lマザーボードに接続しましたが、問題なく装着できました。
TMC2208 V1.2の大きな特徴の一つは、UARTモードでの設定が可能な点です。これにより、ジャンパーピンの設定だけでなく、ファームウェア側から細かくドライバの設定を行うことができます。これにより、より静音性やトルクを最適化することが可能になります。今回は、ファームウェア(Marlin)の設定を変更し、UARTモードでの動作を確認しました。設定変更自体は、ファームウェアのコードを編集し、コンパイルして書き込むという作業が必要ですが、3Dプリンターに慣れている方であればそれほど難しくはないでしょう。
静音性の向上
最も期待していた効果は、ステッピングモータの静音化です。TMC2208は、マイクロステッピング技術によって、従来のドライバよりも滑らかなモータの駆動を実現し、騒音を大幅に低減させます。実際に動作させてみると、その効果は歴然としていました。これまで気になっていたモータの「キーン」という高音や「ブーン」という低音が、驚くほど静かになりました。特に、夜間にプリンターを稼働させる際には、その静音性の向上は非常に恩恵を感じます。家族や近隣への騒音を気にすることなく、安心してプリンターを使用できるようになりました。
印刷品質の変化
静音性だけでなく、印刷品質にも変化が見られました。TMC2208は、StealthChop2という技術により、低速時でも静かに、かつ高精度な動作を実現します。これにより、特に曲線部分や細かいディテール部分の印刷において、より滑らかで美しい仕上がりとなりました。レイヤーラインが目立ちにくくなり、全体的にクオリティが向上したように感じます。これまで、時折発生していた微細な振動による影響も軽減されたように思います。
ドライバの調整可能性
TMC2208 V1.2は、TRINAMICの最新技術を採用しており、高いトルクと効率的な電力供給を実現しています。また、VREF(基準電圧)を調整することで、モータへの供給電流を細かく設定できます。これにより、使用するステッピングモータの特性に合わせて最適な設定を行うことが可能です。適切な電流設定は、モータの寿命を延ばし、発熱を抑えることにも繋がります。今回は、デフォルト設定から微調整を行いましたが、さらに詰めることでより一層の性能向上が期待できるでしょう。
コストパフォーマンス
6個セットということもあり、1個あたりの単価は非常に安価です。3Dプリンターのドライバは、消耗品やアップグレードパーツとして頻繁に交換する可能性もあるため、この価格で購入できるのは大きなメリットです。個別に購入するよりも圧倒的にお得感があります。
まとめ
TMC2208 V1.2ステッピングモータドライバモジュールは、静音性、印刷品質、そしてコストパフォーマンスの全てにおいて、非常に満足度の高い製品でした。3Dプリンターの騒音に悩んでいる方や、印刷品質をさらに向上させたいと考えている方には、強くおすすめできるアップグレードパーツです。UARTモードによる詳細な設定が可能である点も、上級者にとっては魅力的です。3Dプリンターの性能を一段階引き上げたいと考えている方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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