3D情報:ヨウフェンモデル 1/700 ロシア 01090型 大型対潜艦 3Dプリンター製キット YFSTD2370058 (船) レビュー
ヨウフェンモデルからリリースされた1/700 ロシア 01090型 大型対潜艦の3Dプリンター製キット「YFSTD2370058」は、近年の3Dプリントキットの進化を実感させる逸品でした。3Dプリント技術の恩恵を存分に受けた、非常にシャープで精密なディテールが随所に施されており、これまでのレジンキットやプラキットでは実現が難しかった細部表現に目を見張ります。
キットの全体的な印象とディテール
まず、キットを開封した瞬間に感じるのは、その精密さです。3Dプリント特有の積層痕は、ほとんど目立たず、表面は驚くほど滑らかです。船体はもちろんのこと、甲板上の構造物、アンテナ類、砲塔、ミサイルランチャーなど、非常に細かいパーツが多数一体で(あるいは最小限のパーツ数で)出力されています。特に、手すりやフェアリーダーといった繊細なディテールは、プラキットでは折れやすく、レジンキットでも難易度の高いパーツですが、このキットでは非常に細く、しかし折れにくい状態で再現されています。これは、3Dプリント技術だからこそ成せる業と言えるでしょう。
船体と上部構造物
船体は、流線型のフォルムが正確に再現されており、大型艦特有の威圧感があります。波切板やバルバスバウの形状も、資料写真と比較しても遜色ありません。上部構造物は、多数の細かな出っ張りや凹み、開口部などがシャープに表現されており、塗装前の下地処理を丁寧に行えば、さらに見栄えが向上すること間違いなしです。
兵装と艤装品
艦載兵装、特にミサイルランチャーや砲塔のディテールは圧巻です。ミサイルのフィンや、砲身のライフリング(細部ですが)までもが確認できるレベルで再現されています。アンテナ類も、極細でシャープに出力されており、破損しやすいものの、その繊細さがキットのスケール感を高めています。
組み立てやすさと注意点
3Dプリントキットの宿命ではありますが、組み立てにはある程度のスキルが要求されます。パーツは非常に細かいものが多いため、ニッパーやデザインナイフでの切り出しには細心の注意が必要です。また、パーツ同士の合いは、3Dプリントの特性上、若干の調整が必要になる場合があります。特に、接着面が小さいパーツは、位置決めと固定に工夫が必要です。
サポート材の除去
3Dプリント特有のサポート材の除去は、このキットでも必須作業となります。サポート材は比較的細かく、除去しやすい傾向にありますが、細かいパーツに食い込んでいる場合もありますので、慎重な作業が求められます。デザインナイフやピンバイスなどを駆使して、丁寧に除去していく必要があります。
接着と塗装
接着には、瞬間接着剤やUV硬化接着剤が適しています。プラモデル用接着剤では溶着しないため、注意が必要です。塗装に関しても、3Dプリント特有の材質に配慮し、サーフェイサーを薄く吹き付け、下地を整えることをお勧めします。これにより、塗料の食いつきが良くなり、発色も向上します。
総評
ヨウフェンモデルの「1/700 ロシア 01090型 大型対潜艦」は、3Dプリント技術の可能性を存分に示してくれる素晴らしいキットです。その圧倒的なディテールは、完成させたときの満足感を大いに高めてくれるでしょう。組み立てには多少の慣れと根気が必要ですが、それを乗り越えた先には、息をのむような精密な艦船モデルが待っています。
艦船模型ファン、特にロシア艦や大型対潜艦に興味のある方にとっては、見逃せない逸品と言えます。3Dプリントキットに初挑戦する方には、少しハードルが高いかもしれませんが、腕に覚えのあるモデラーであれば、その魅力を存分に味わえるはずです。このキットを通じて、3Dプリントモデリングの楽しさを再発見できることでしょう。
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