シードホビー 1/700 九七式艦上攻撃機 6機セット レジンキット レビュー
シードホビーから発売された1/700スケールの第二次世界大戦 日本海軍 九七式艦上攻撃機 6機セット(3Dプリンター製 レジンキット、SDH700045)は、その精緻な造形と手軽さで、艦船模型愛好家にとって魅力的な選択肢となるでしょう。本レビューでは、このキットの全体的な印象、造形、組み立てやすさ、そして価格といった側面から、詳細な感想を述べさせていただきます。
全体的な印象と期待値
まず、3Dプリンター製という点に惹かれ、実物のキットに触れる前から高い期待を抱いていました。近年、3Dプリンター技術の進化は目覚ましく、従来のレジンキットでは難しかった極めて細密なディテール再現が可能になっています。この九七式艦上攻撃機キットも、その期待を裏切らない、いや、それを超えるほどのクオリティで、箱を開けた瞬間にその精巧さに驚かされることでしょう。1/700スケールという小スケールでありながら、機体の形状はもちろん、翼のフラップやエルロン、胴体のカウル、そしてプロペラに至るまで、驚くほどシャープに、かつ正確に再現されています。6機セットという点も、空母の飛行甲板にずらりと並べる光景を想像するだけでワクワクします。
造形とディテール
このキットの最大の特徴は、なんといってもその3Dプリンター製ならではの高精細な造形です。特に注目すべきは、九七式艦上攻撃機特有の流麗なシルエットが忠実に再現されている点です。翼端の形状、胴体と翼の接合部の滑らかさ、そして特徴的なエンジンカウルの凹凸など、1/700スケールとは思えないほどの情報量で立体化されています。
機体各部のディテール
主翼は薄くシャープに成形されており、薄いエッジは飛行機のキットにおいて非常に重要ですが、このキットではそれが完璧に実現されています。翼の表面には、パネルラインやリベットといった細かなディテールがレーザーのような精度で刻み込まれており、塗装によってそれらがさらに際立つことが予想されます。
エンジンとプロペラ
エンジンカウルの形状も、九七式艦上攻撃機の特徴をよく捉えています。プロペラも一体成型ながら、ブレードの形状や湾曲が自然に再現されており、非常にリアルです。
その他
着陸脚や尾輪といった細部も、3Dプリンターの利点を活かしたシャープな造形となっています。これらのパーツは非常に小さいため、3Dプリンターでなければここまで精密な再現は難しかったでしょう。6機すべてに同じクオリティのディテールが施されている点も、シードホビーの品質管理の高さを示しています。
組み立てやすさと注意点
3Dプリンター製レジンキットは、素材の特性上、ある程度の注意が必要です。このキットも例外ではありませんが、シードホビーの製品は比較的組み立てやすい部類に入ると言えるでしょう。
サポート材の除去
3Dプリンターで造形されたパーツには、通常、サポート材が付着しています。このキットでも、パーツごとにサポート材が丁寧に取り付けられており、カッターナイフやニッパーなどで慎重に除去する必要があります。ただし、サポート材の配置が比較的適切で、パーツ本体を傷つけにくいように配慮されているように感じました。
ゲート処理と合わせ目
レジンキット特有のゲート処理は必要ですが、非常に細かく、目立たない箇所に配置されているものが多いです。パーツ同士の合いは良好ですが、3Dプリンター特有の積層痕がわずかに見られる場合もあります。気になる場合は、細かいヤスリやサーフェイサーで処理することで、さらに美しい仕上がりになります。
接着
レジン用接着剤を使用し、パーツ同士をしっかりと固定します。小さいパーツが多いので、ピンセットなどを活用すると作業が楽になります。
注意点
3Dプリンター製レジンは、光硬化性樹脂を使用している場合が多く、取り扱いには換気や手袋の着用が推奨されます。また、パーツの成形精度が高い反面、非常に脆い部分もあるため、無理な力を加えないように注意が必要です。
塗装と仕上げ
このキットは、塗装によってその真価が発揮されます。3Dプリンターで再現されたシャープなディテールは、塗装によってさらに立体感が増します。
下地処理
塗装前には、パーツ洗浄と、必要であればサーフェイサーでの下地処理を行います。サーフェイサーは、積層痕の確認や塗料の食いつきを良くする効果があります。
塗装
九七式艦上攻撃機の迷彩塗装は、当時の資料を参考に、正確な色で塗り分けることで、よりリアルな仕上がりになります。パネルラインの墨入れや、ウォッシング、ドライブラシなどの技法を用いることで、さらに深みのある表現が可能になるでしょう。6機を並べることを考えると、それぞれの機体に微妙なウェザリングの変化をつけるのも面白いかもしれません。
価格とコストパフォーマンス
シードホビーの1/700 九七式艦上攻撃機 6機セットは、その高精細な造形と3Dプリンター製という特性を考慮すると、非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。6機セットであることも、単価を考えると非常にお得感があります。従来の金属製やプラスチック製キットでは、このレベルのディテールを再現しようとすると、非常に高価になるか、あるいは改造が必要になる場合が多いです。このキットは、手軽に、かつ高品質な九七式艦上攻撃機を多数揃えたいというニーズに的確に応えています。
まとめ
シードホビーの1/700 第二次世界大戦 日本海軍 九七式艦上攻撃機 6機セット 3Dプリンター製 レジンキット SDH700045は、3Dプリンター技術の進化を実感できる、非常に満足度の高いキットです。精緻な造形、手軽さ、そしてコストパフォーマンスの高さから、艦船模型の飛行機パーツとして、あるいは九七式艦上攻撃機のファンにとって、間違いなくお勧めできる逸品です。空母の飛行甲板を賑やかに飾るために、ぜひこのキットを手に取ってみてください。そのクオリティの高さに、きっと驚かれることでしょう。
上の文章は個人的な感想です。下記サイトで正確な情報をお確かめください

