ELEGOO ステンレス じょうご 漏斗 光造形3Dプリンター用 レビュー
光造形3Dプリンターを趣味で利用している者として、レジン補充時のストレスを軽減してくれるアイテムは常に探求の対象です。今回、ELEGOOから発売されたステンレス製のじょうご（漏斗）を購入し、実際に使用してみましたので、その感想を詳細にレビューさせていただきます。
購入の経緯と期待
これまでのレジン補充は、プラスチック製のじょうごや、時には直接ボトルから注ぐという、原始的とも言える方法で行ってきました。しかし、レジンの粘度や光造形プリンター特有の細かなノズル径を考えると、こぼしてしまうリスクや、じょうごの細部に入り込んで洗浄が困難になるという課題を抱えていました。特に、異なる色のレジンを頻繁に使い分ける際には、微細なレジンの残滓が混入することを避けたいという思いが強くありました。
そんな中、ELEGOOのステンレス製じょうごの存在を知り、その材質と形状に惹かれました。ステンレス製であれば、洗浄が容易で、レジンの色移りや劣化の心配が少ないと考えられます。また、業務用の堅牢さを思わせるデザインは、安定したレジン注入を期待させました。
製品の外観と質感
届いた製品は、想像以上にしっかりとした作りでした。鈍い銀色のステンレスは、高級感こそありませんが、実用性を重視したプロフェッショナルな印象を与えます。表面は滑らかで、バリなどは一切見当たりません。じょうごの口径は、一般的なレジンボトルの注ぎ口にちょうど良いサイズ感で、先端の細くなる部分も、プリンターのレジンタンクの開口部に無理なくフィットするよう、絶妙なテーパーがつけられています。
全体的に、手に取ったときの重量感も適度で、安っぽさは皆無です。この質感は、長期間の使用に耐えうることを物語っているようです。
使用感：レジン注入のストレスからの解放
実際にレジンを注入してみると、その使いやすさに驚きました。まず、じょうごの口が適度な広さを持っているため、レジンボトルからの注ぎ口からの移し替えが非常にスムーズです。従来使用していたプラスチック製のものよりも、レジンがじょうごの側面を伝って流れ落ちる感覚がよりダイレクトに伝わってきました。
そして、最も感動したのは、先端の細くなっている部分の設計です。光造形プリンターのレジンタンクの開口部は、意外と狭い場合が多く、従来のじょうごでは、細かな操作が必要でした。しかし、このELEGOOのじょうごは、そのテーパー形状のおかげで、タンクの開口部に無理なく挿入でき、レジンが周囲に飛び散る心配がほとんどありません。まるで、専用設計されているかのようなフィット感です。
レジンが流れ落ちるスピードも、ステンレスの表面張力のおかげなのか、非常に均一でコントロールしやすいと感じました。粘度の高いレジンでも、詰まることなくスムーズに流れていきます。これにより、レジン補充にかかる時間が短縮されただけでなく、精神的なストレスも大幅に軽減されました。
洗浄の容易さ
ステンレス製であることの最大のメリットは、やはり洗浄の容易さです。 IPA（イソプロピルアルコール）などの洗浄液で拭き取るだけで、レジンの残滓はほとんどきれいに除去できます。プラスチック製だと、レジンが表面に染み込んでしまったり、細かな溝にこびりついてしまったりすることがありましたが、ステンレス製であれば、そのような心配は無用です。水洗いも容易で、すぐに乾燥します。
異なる色のレジンを頻繁に使い分けるユーザーにとって、この洗浄の容易さは、レジンの色移りを防ぎ、常にきれいな状態でプリンターを使用するための強力な助けとなります。これは、印刷品質の維持にも繋がる非常に重要なポイントだと感じました。
耐久性と長期使用への期待
ステンレス製という素材の特性上、耐久性に関しては非常に高い期待が持てます。落としたり、ぶつけたりしても、破損する心配はほとんどないでしょう。また、レジンの腐食性や、洗浄剤による劣化の心配も少ないため、長期間にわたって安心して使用できると考えられます。このじょうごは、一度購入すれば、おそらく数年間は買い替える必要がないでしょう。長期的なコストパフォーマンスも非常に高いと言えます。
まとめ
ELEGOO ステンレス じょうご 漏斗 光造形3Dプリンター用は、光造形3Dプリンターユーザーにとって、まさに「痒い所に手が届く」アイテムと言えます。レジン補充時のストレスを劇的に軽減し、洗浄の容易さ、そして高い耐久性といった、実用性を徹底的に追求した製品です。特に、レジンを頻繁に交換する方や、印刷品質を常に高いレベルで維持したいと考えている方には、強くお勧めしたい逸品です。
価格も手頃でありながら、その性能は価格をはるかに凌駕しています。光造形3Dプリンターの利用をより快適で、よりクリーンなものにしてくれる、まさに「縁の下の力持ち」のような存在です。
上の文章は個人的な感想です。下記サイトで正確な情報をお確かめください
