【送料無料】eSUN ABS Plus 3Dプリンターフィラメント ABS+ 寸法精度+/-0.05mm、1.75mm径 3Dプリンター用 正味量1KG (2.2LBS) スプール造形材料ABS樹脂材料 (黒)

eSUN ABS Plus 3Dプリンターフィラメント ABS+ (黒) レビュー

eSUN ABS Plus 3Dプリンターフィラメント ABS+ (黒)は、3Dプリンターユーザーの間で高い評価を得ているフィラメントの一つです。今回、このフィラメントを実際に使用し、その性能や使い勝手について詳細なレビューをお届けします。特に、寸法精度+/-0.05mmという高い精度と、正味量1KG (2.2LBS) スプールという十分な量、そしてABS樹脂材料としての特性に注目して評価しました。

開封と第一印象

届いたスプールは、黒という定番の色合いで、表面にはeSUNのロゴがしっかりと印刷されています。梱包は丁寧で、フィラメントの絡まりや損傷は見られませんでした。スプール自体も頑丈で、3Dプリンターへのセットアップも容易です。開封した際のABS特有の匂いはありますが、許容範囲内だと感じました。フィラメントの表面は均一で、色ムラなども見当たりません。触り心地も滑らかで、期待感が高まります。

造形品質と精度

このフィラメントの最大の特徴は、その寸法精度+/-0.05mmという点でしょう。実際にいくつかのテストモデルを造形してみましたが、噂に違わぬ高い精度で驚かされました。特に、嵌合（かんごう）部分や精密なディテールを必要とするパーツの造形において、その威力を発揮します。従来のABSフィラメントで感じていた、わずかな寸法のずれによる組み立ての困難さが解消され、より複雑で機能的なモデルの作成が可能になりました。

また、ABS+ という名称が示すように、従来のABSよりも改良されている点が多々感じられます。層間の接着強度が向上しており、造形物の強度や耐久性が格段にアップしています。これにより、実用的な部品や、ある程度の負荷に耐える必要がある造形物にも安心して使用できます。造形材料ABS樹脂材料としての基本性能はしっかり押さえつつ、さらに上を行く品質を提供してくれる印象です。

印刷設定と使いやすさ

ABSフィラメントは一般的に印刷が難しいとされていますが、このABS+ は比較的安定した印刷が可能です。推奨されるノズル温度は230-250℃、ベッド温度は80-110℃です。特にベッド温度は高めに設定することで、ビルドプレートへの定着が良好になり、反りを効果的に抑制できます。エンクロージャーの使用はABSの印刷には必須ですが、このフィラメントは他のABSと比較しても、反りの発生が少ないように感じられました。

1.75mm径という標準的な太さであり、多くの3Dプリンターで問題なく使用できるはずです。フィラメントの直径のばらつきも少なく、エクストルーダーでの詰まりなども経験しませんでした。印刷中の糸引き（ストリング）も、適切なリトラクション設定を行うことで、最小限に抑えることができました。ABS特有の臭気はありますが、換気の良い場所での印刷や、脱臭フィルター付きのプリンターであれば、それほど気にならないレベルです。

造形物の外観と強度

黒という色は、どのようなモデルにも合わせやすく、高級感のある仕上がりになります。表面は滑らかで、積層痕も比較的目立ちにくい印象です。後処理として、研磨や塗装を行う場合にも、下地が整っているため、より美しい仕上がりを期待できます。

強度は、前述した通り非常に高く、ABS+ の名の通り、期待以上の性能を発揮します。落下テストのような極端な負荷はかけていませんが、日常的な使用や、ある程度の応力がかかる部分に使用しても、破損する心配は少ないでしょう。DIYのパーツや、機能性を重視したプロトタイピングなど、幅広い用途で活躍してくれるフィラメントです。

まとめ

eSUN ABS Plus 3Dプリンターフィラメント ABS+ (黒)は、寸法精度+/-0.05mmという高い精度、向上した強度と耐久性、そして比較的安定した印刷特性を兼ね備えた、非常に優れたフィラメントです。ABSフィラメントの扱いの難しさを克服しつつ、その素材の持つポテンシャルを最大限に引き出しています。

特に、精密なパーツの造形や、強度と耐久性を求めるユーザーには、強くお勧めできます。正味量1KGという十分な量も、頻繁に印刷を行うユーザーにとっては大きなメリットです。価格帯も、その品質を考慮すると非常にリーズナブルだと感じました。ABSフィラメントの選択肢として、間違いなく最上位に位置する逸品と言えるでしょう。今後も、このフィラメントを積極的に使用していくことを決めています。

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