TINMORRY PLA フィラメント (マットイエロー) レビュー
Bambu Lab FDM 3Dプリンター および AMS との100%互換性を謳う TINMORRY PLA フィラメント、特に今回レビューする マットイエロー について、長期にわたる使用感と、その特徴について詳しくお伝えします。
開封と第一印象
届いたフィラメントは、しっかりと梱包されており、輸送中のダメージは見受けられませんでした。リールは標準的なサイズで、Bambu Lab の AMS に問題なくセットアップできます。マットイエローという色味は、写真で見るよりも落ち着いた、上品な印象です。鮮やかすぎず、かといって暗すぎない、絶妙なトーンは、様々な造形物に違和感なく馴染むことが期待できます。
印刷品質と操作性
Bambu Lab のプリンターで印刷するにあたり、最も重要なのは AMS との互換性、そしてスムーズな印刷プロセスです。このフィラメントは、その点において期待を裏切りませんでした。
フィラメントの取り回し
AMS へのセットアップは非常にスムーズでした。リール径や幅は標準的で、特に引っかかりや問題はありません。自動フィラメント交換も問題なく行われ、複数の色や素材を組み合わせた複雑な印刷でも、フィラメント交換のトラブルは一切ありませんでした。これは、Bambu Lab ユーザーにとっては非常に大きなメリットです。
印刷設定と安定性
推奨される印刷温度（ノズル200-220℃、ベッド50-60℃）で試したところ、非常に安定した印刷結果が得られました。特に、Bambu Lab の X1 Carbon や P1P のような高速印刷環境下でも、糸引き (stringing) や オーバーハング (overhang) の乱れが少なく、非常にクリーンな仕上がりになりました。レイヤー間の接着性も良好で、造形物が剥がれたり、破損したりする心配はほとんどありませんでした。
マットな質感の再現性
このフィラメントの最大の特徴である「マット」な質感は、期待通りに表現されました。光沢がなく、落ち着いた仕上がりは、写真立てや装飾品、実用品など、様々な用途に適しています。特に、表面処理 を施さなくても、そのままの状態で十分な質感が得られるため、後処理の手間を省きたいユーザーにとっては非常に魅力的です。色味も均一で、ムラなく印刷できるため、マットな質感がより引き立ちます。
造形物の強度と耐久性
PLA フィラメントの特性として、ある程度の脆さは否めませんが、この TINMORRY のマットPLAは、一般的なPLAと同等、あるいはそれ以上の強度を感じさせました。日常的な使用における負荷には十分耐えうる強度があり、特に細い部分や突起のある造形物でも、折れにくい印象です。ただし、高温環境下での使用や、強い衝撃が加わるような用途には、PETG や ABS などの他の素材を検討した方が良いでしょう。
currentColor との比較
Bambu Lab 純正のフィラメントと比較しても、遜色ない、あるいは一部の点では凌駕する部分もあると感じました。特に、マットな質感の再現性や、AMS との互換性における安定性は、TINMORRY の方が優れていると感じる場面もありました。価格帯も比較的手頃であり、コストパフォーマンスの高さも評価できます。
実用例と応用
マットイエロー は、子供のおもちゃ、実用的なツール、インテリア小物など、幅広い用途で活躍します。明るすぎない色合いは、目にも優しく、長時間の視覚的な刺激も少ないため、デスク周りのアイテムや、子供部屋の装飾にも適しています。
具体的な使用例
* ミニチュアフィギュア のベースや小道具
* スマホスタンド や ケーブルクリップ などの実用品
* インテリア としての フォトフレーム や プランター
* 教育用 の 模型 や 教材
どれも、マットな質感と落ち着いた色合いが、造形物の魅力を引き立てています。
まとめ
TINMORRY PLA フィラメント の マットイエロー は、Bambu Lab ユーザーにとって、非常に満足度の高い選択肢となるでしょう。AMS との完全な互換性、安定した印刷品質、そして何よりも魅力的なマットな質感は、3Dプリンターの可能性をさらに広げてくれます。価格、品質、使いやすさのバランスが取れており、リピート購入を検討したくなるフィラメントです。特に、Bambu Lab で手軽に高品質なマット仕上げの造形物を制作したい方には、強くお勧めできます。
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