ELEGOO PLAフィラメント 1.75mm ウッド：驚きのリアルさと使いやすさ
ELEGOO PLAフィラメント 1.75mm ウッド を購入し、3Dプリンターで様々な造形に挑戦しました。まず、このフィラメントの最大の特徴は、その驚くほどリアルな木材のような質感です。単に木の色をしているだけでなく、触り心地や視覚的なテクスチャまで、まるで本物の木材のような温かみと深みがあります。これは、従来のPLAフィラメントではなかなか再現できないレベルであり、特にインテリア小物や装飾品、フィギュアなどの制作において、その真価を発揮します。
開封からフィラメントの取り回しまで
スプールに巻かれたフィラメントは、ELEGOO らしい丁寧な梱包で届きました。スプール自体もしっかりとしており、プリンターへのセットアップもスムーズに行えます。フィラメントの直径も1.75mmで、寸法精度±0.02mmという高い精度は、造形中にトラブルが起こりにくいという安心感につながります。実際、何度か使用しましたが、フィラメントの詰まりや太さのばらつきによる問題は一切ありませんでした。これは、3Dプリンターを趣味で楽しむ者にとって、非常に重要なポイントです。
印刷設定の調整
木材風のPLAフィラメントは、通常のPLAとは若干印刷設定が異なる場合があります。しかし、ELEGOO のウッドフィラメントは、比較的標準的なPLAの設定で印刷でき、微調整でさらにクオリティを高めることができました。ノズル温度は200℃〜220℃、ベッド温度は50℃〜60℃あたりで安定した印刷が可能です。特に、印刷速度を少し遅めに設定することで、レイヤーラインが目立ちにくくなり、より滑らかな表面に仕上がります。また、冷却ファンの設定も重要で、強すぎると層間剥離の原因になることがあるため、調整が必要です。
印刷結果のクオリティ
実際に印刷してみると、その質感の高さに驚かされます。レイヤーラインが目立ちにくく、木材のような自然な表面が形成されます。特に、細かなディテールのある造形物でも、木材の繊維のような質感が表現されるため、よりリアルな仕上がりになります。例えば、小さな木箱を印刷した際には、まるで本物の木材で作られたかのような温かみのある雰囲気を醸し出しました。また、2.2 lbs (1KG) という容量も十分で、一度に複数の造形物を制作するのに困ることはありません。
後処理の可能性
このウッドフィラメントの魅力は、印刷後の加工のしやすさにもあります。ヤスリがけによる表面処理はもちろん、木材用の塗料やニスで着色することで、さらにオリジナリティあふれる作品に仕上げることができます。私は、一部の造形物に木材用のオイルステインを塗布してみましたが、驚くほど自然で深みのある仕上がりになり、PLAとは思えないほどの高級感を出すことができました。ただし、フィラメント自体に木粉が含まれているため、ヤスリがけの際には、細かい木粉が飛散することに注意が必要です。集塵機などを用意しておくと良いでしょう。
対応プリンターについて
ほとんどのFDMプリンターに対応 という点も、このフィラメントの大きな利点です。私の使用しているプリンターは、特に高価なものではありませんが、問題なく印刷することができました。これは、ELEGOO がフィラメントの品質管理に力を入れている証拠であり、多くのユーザーが安心して使用できることを意味します。特別な設定や改造は必要なく、手軽に木材風の造形を楽しめるのは嬉しい限りです。
まとめ
ELEGOO PLAフィラメント 1.75mm ウッド は、そのリアルな質感、高い寸法精度、そして幅広いプリンターへの対応性から、3Dプリンターユーザーにとって非常に魅力的な選択肢となるでしょう。特に、木材のような温かみのある作品を制作したい方には、強くお勧めします。印刷設定の微調整や後処理によって、さらにクオリティを高めることができるため、創造性を刺激してくれるフィラメントです。木粉配合のフィラメントならではの魅力と、ELEGOO の品質が融合した、まさに「使える」ウッドフィラメントと言えます。
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